散歩道で拾った黒いビデオテープ。高校時代の忘れられない衝撃

高校一年生の時、実家で飼っていた犬の散歩道に、一本のビデオテープが落ちていました。

黒塗りでラベルもなく、一見すると中身は分からないはずなのに、なぜか「これはアダルトなやつだ」と勝手に確信し、胸が躍ったのを覚えています。

家族の隙をついた、数日がかりの作戦

その場では拾わず、時間をおいて改めて回収しに戻りました。しかし、自宅のビデオデッキはリビングに一つだけ。壁の一部が障子張りで、いつ家族が入ってくるか分からない環境では、落ち着いて観ることもできません。

ビデオは自分の机の奥に隠し、家族全員が出払うタイミングを数日間待ち続けました。そしてついに、両親の買い物と妹たちの外出が重なる日が訪れたのです。

初めて目にした世界

ワクワクとドキドキが止まらないまま、デッキにビデオを挿入。テレビに映し出されたのは、予想通りアダルト作品でした。

思春期真っ只中で、あらゆる感覚が敏感だったあの頃。初めて目にしたその世界は、控えめに言って衝撃的でした。

あの緊張感が、今の自分と繋がっている

今、冷静にこの過去を振り返ってみると、一つのことに気づかされます。

「家族に見つかってはならない」という緊張感の中で、周囲の状況を窺いながら、家族の行動パターンからチャンスを見極める。あの頃の自分にも、意外と粘り強さがあったのだと、少し懐かしく思い出します。

あの頃、誰にも邪魔されない特別な時間に憧れていた少年は、長い年月を経て父親となり、今では深夜、自分だけの静かな時間を持てるようになりました。

あの高校生の時に感じた「特別な空間への渇望」があったからこそ、今の自分があるのだと思います。

あの頃とは違う形で自分に合った楽しみ方を選べる時代になりました。

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