チェリーだった20代、初めてのおっパブ体験

画面越しではない、リアルなアダルトを語る夜

私はこれまで、風俗に2回だけ行ったことがある。

そのうちの2回とも、おっパブだった。

今では深夜のPCでアダルト動画を楽しむことが多い私だが、今回は少し趣向を変えて、若かりし頃の「リアルなアダルト体験」を書いてみようと思う。

とはいっても、これは武勇伝ではない。

むしろ、当時の私はかなりの「チェリー」だった。

そんな私が、なぜおっパブへ行くことになったのか。

きっかけは、社会人になってからできた数少ない友人、Rだった。

社会人になってできた、唯一の友人

Rとは職場の同僚だった。

年齢はRのほうが一つ上だったが、ほぼ同年代ということもあって意気投合。

仕事が終われば一緒に飲みに行ったり、カラオケに行ったり。

20代前半の男2人として、ごく普通の遊びを楽しんでいた。

そんなある日のこと。

いつものように居酒屋で飲んでいると、その日はお酒のペースもあって、Rのテンションがいつも以上に高かった。

そして宴もたけなわになった頃、突然こんなことを言い出した。

「おっパブ行かない?」

……。

突然すぎる。

もちろん私は経験がない。

するとRは、「絶対いいから」「非日常を楽しめるから」「男のロマンだよ」と、ものすごい勢いでプレゼンを始めた。

今思えば、かなり酔った勢いだったと思う。

そして私も、酒の力で少しだけ大胆になっていた。

シラフだったら絶対に躊躇していたであろう場所へ、私はRと一緒に向かうことになった。

「One Time 3,000円」の看板と、緊張のハイボール

店はビルの2階にあった。

普段なら気にも留めないような場所に、夜になると妙に目立つ看板が光っている。

そこには「One Time 3,000円」と書かれていた。

「案外安いのか?」

そんなことを考えながら、相場もよくわからないままエレベーターへ。

扉が開くと、すぐに店員さんが出迎えてくれた。

「すぐご案内できます」

言われるがままに店内へ入り、Rと並んでソファーに座る。

ところが、ここからどうすればいいのかが、まったくわからない。

テーブルにはハイボールとポッキー。

私はとりあえず、それを交互に口にしながら平静を装っていた。

たぶんRはもっと余裕があったのだろう。

少なくとも私は、それどころではなかった。

何しろ、この時点で私はまだチェリー。

そして数分後、2人の女性が席へやってきた。

普段の生活ではまず遭遇しないような華やかな雰囲気。

その瞬間、私は完全に圧倒された。

チェリーには刺激が強すぎた

隣に座った女性と何を話したのか、正直あまり覚えていない。

緊張しすぎて、まともに会話ができなかったからだ。

体感では10分ほどだっただろうか。

女性が「またね~」と席を離れていった。

私は心の中で、

「……こんな感じなのか?」

と、まだ状況を理解できていなかった。

そして再び、ハイボールとポッキー。

この2つが、この日の私にとっては精神安定剤だった。

しばらくすると、また女性が2人やってきた。

私の隣についたのは、黒髪のロングヘアで、落ち着いた雰囲気の女性だった。

当時の私からすると、少し年上のお姉さんという感じ。

それだけで、さらに緊張する。

普段の生活ではまず経験しないような空気の中で、私は何とか会話をしようとする。

しかし、うまく言葉が出てこない。

結局、またハイボールを一口。

今振り返ると、あの頃の自分は本当に初々しかったと思う。

突然の暗転。そして「非日常」が始まった

そんな私の前で、突然店内が暗くなった。

音楽が流れ始める。

「……なんだ?」

状況が飲み込めない。

すると、隣にいたRが先に動いた。

女性との距離が一気に近くなる。

私は「そういう感じなのか?」と戸惑いながら、完全にRの後を追う状態だった。

そんな私に、隣の女性が話しかけてきた。

「この店、初めて?」

「はい。こういう店も初めてです」

そう答えると、彼女はRを見て、

「あの人に連れてきてもらったの?」

と聞いてきた。

「はい」

そう答えると、彼女は少し笑った。

そして、私との距離を一気に縮めてきた。

私は完全にフリーズ。

頭の中では、

「ちょっと待って。展開が早すぎる」

という言葉がぐるぐる回っていた。

しかし、そんな私の戸惑いとは関係なく、店内の音楽と雰囲気はどんどん盛り上がっていく。

当時の私は、ただ目の前で起きていることを受け止めるだけで精一杯だった。

まさに「非日常」だった。

延長したかった。でも、帰るしかなかった

どれくらい時間が経ったのかわからない。

やがて店内が明るくなり、音楽も止まった。

女性から「楽しかった?」と聞かれ、私は「はい」と答えた。

それしか言えなかった。

すると店員さんがやってきて、

「延長されますか?」

と聞いてきた。

正直に言えば、もう少しいたかった。

しかし、Rは即答した。

「いや、ここまでで大丈夫です」

「……ですよね」

そう自分に言い聞かせて、店を出ることになった。

エレベーターに乗り込む私たちを、女性が見送っている。

私はペコリと頭を下げた。

そして店の外へ。

帰り道、Rが私に言った。

「もっといたかったでしょ?」

図星だった。

でも、そこは少しだけ余裕を見せて、

「まあね」

と答えた。

逆に、なぜRはあっさり帰ることにしたのか聞いてみた。

するとRは、

「可愛い子がよかった」

と一言。

「Rについてた子も普通に可愛かったじゃん」

と言っても、本人の評価は変わらない。

私は心の中で、

「それなら延長してくれよ……」

と思いながら帰宅した。

あの頃の「ロマン」は、今も形を変えて残っている

実は後日、Rとは別の風俗にも行くことになる。

ただ、それ以降、私は風俗に行くことはなくなった。

その話は、また別の機会に書いてみたい。

ともあれ、私にとって人生初の風俗体験は、今でも記憶に残っている。

お酒の勢い。

友人からの猛烈なプッシュ。

そして、まだ何も知らなかった若い自分。

今振り返れば、ずいぶん無鉄砲だったと思う。

でも、だからこそ強烈に記憶に残っている。

あの頃の私は、日常の外側にある「非日常」に憧れていたのだろう。

40代の今は、深夜の書斎が「非日常」

あれから長い年月が経った。

今の私は家庭を持ち、3人の子どもがいて、仕事では管理職をしている。

若い頃のように、突然友人に誘われて非日常へ飛び込む余裕はない。

毎日の生活には、仕事や家庭の予定があり、それを一つずつこなしていく必要がある。

でも、あの頃に感じていた「日常から少し離れたい」という気持ちまで消えたわけではない。

形が変わっただけだ。

今の私にとって、その場所が深夜の書斎なのだと思う。

家族が眠ったあと、静かな部屋でPCを起動する。

ノイズキャンセリングヘッドホンを装着する。

そして、自分が興味を持ったコンテンツを楽しむ。

そこにいるのは、家族の前のパパでも、会社の管理職でもない。

ほんの少しだけ肩書きを脱いだ、一人の男だ。

もちろん、若い頃のような無茶をする必要はない。

今は今のやり方で、自分の時間を楽しめばいい。

そう考えると、あの頃の「非日常のロマン」は、今も自分の中に残っているのかもしれない。

チェリーだった自分に、今なら少し笑える

当時の私は、何も知らなかった。

緊張して、まともに話せない。

ハイボールを飲んで、ポッキーを食べて、何とか平静を保つ。

今思い出すと、我ながらかなり面白い。

でも、そんな経験も含めて、今の自分がある。

若い頃にしかできなかったこと。

若い頃だからこそ感じた刺激。

そして、40代になった今だからこそ楽しめる、自分だけの時間。

人生は、同じ「非日常」でも、年齢によって楽しみ方が変わっていく。

今夜も私は、家族を大切にしながら、深夜の書斎で静かに自分の時間を楽しむ。